Pompom English

非ネイティブが英語圏での生活を目指します

ネイティブの発音を手に入れる シャドーイング

英語の勉強を始めた頃、先生に「あなたの発音は英語に聞こえない」と言われました。

とても悔しく1月ほど「シャドーイング」という練習をひたすら繰り返しました。

するといつのまにか、私の発音は完璧なアメリカ英語だと褒められるようになっていました。

今回は、シャドーイングについてお話しします。

 

シャドーイングとは、英語を聞いたそばからまねて発音する訓練です。音声のすぐ後を影(シャドー)のように追いかけることから「シャドーイング」と呼びます。

リスニング能力が高められることはもちろんですが、正確な発音やリズム感、音程が身につきます。

 

リスニング力がないうちは、聞こえた音がどのような単語で構成されているのかすらわかりません。音について行くのも精一杯だと思います。意味も理解できないと思いますが、それは二の次で構いません。まずは、聞こえた音を音としてひたすらついて行ってください。文章全体の強弱や音の高低をまねするだけでいいです。ただし、同じ一文を何度も何度もリピートしてください。まずは、音を音として繰り返すのです。

私は、正確に聞き取り発音できるようになるまで、一文をひたすら繰り返しました。20回くらい聞いてもどうしても何と言っているか分からないときは、トランスクリプトを見ます。クイズのような楽しさを作業に与えるのです。そうすると楽しくなってきますし、1時間もやれば、頬や舌の筋肉が英語に慣れてきて楽になります。

皆さんがTOEFL受験で苦手なセクションはどれでしょうか。

 

私はライティングが一番苦手でした。一度目の受験では18点。二度目の受験ではそれなりに分量を書いたつもりでしたが、またも18点。

三度目の受験の前に勉強したのがこの本です。

 

 

この本と「アメリカ人なら小学校で学ぶ英文ライティング入門」を使って勉強して臨みました。すると27点をとることができました。それ以来、この本はTOEFL会場に持ち込んで直前まで見返す必携の一冊となっています。

 

本の内容

<伝わる英文に必要なツール>

○伝わる英文のポイントは名詞

1 まずは主語を決めよう!

2 名詞の前に置いて意味を限定する修飾語

3.名詞の後に置いて詳しく説明する修飾語

 

○動詞を決めるポイント

1.SVOが英語の基本型

2.SVCの使いどき

3.これだけは覚えたい動詞

 

○詳細をシンプルに伝えるテクニック

1.動詞を修飾する前置詞句

2.動詞と形容詞を修飾する副詞

3.つなぎのことば

4.分詞節

 

<実例で分かる!実務英語>

○読みやすく書くポイント

1.シンプルに、わかりやすく書く

2.パラグラフの構成と展開

3.情報の流れを大切にするためのツール

 

○Eメール

1.構成要素

2.本文の展開パターン

3.件名の書き方

4.敬辞(敬称と相手の名前)

5.結辞(メールの締めくくり)

6.導入の表現

7.結びの表現

8.「伝わる」英文Eメールの基本表現と例

 

○マニュアル・指示

○仕様書 

○技術文書

 

 

この本のよい点

英語は名詞を動詞でつなぐ

英語は5文型で全ての文が組み立てられます。文の要素であるSVOCのうち、S,O,Cは名詞です。つまり、文の要素の殆どは名詞なのです。したがって、英文を作るときは、「名詞を動詞でつなぐ」という感覚がポイントとなります。

 

英語は客観的に述べる言語

英語で世界を認識するとき、日本語とは異なる認識の仕方をします。

日本語は、自分視点の言葉です。世界を主観的に記述するのです。つまり、「私」の認識した世界として述べるということです。だから主語が省略されます。自分にとって明らかな対象物も省略されます。

 

他方、英語では自分の外側に視点を置きます。世界を客観的に記述するのです。だから自分という主語も対象物も省略できません。

 

英語は動的な表現が原則

英文は、動的な行為や変化を表すSVOが基本です。

これに対して、SVCは、Sの状態や特徴を表す静的な表現であり、使用頻度は相当に低いのだそうです。

私はこの本を読むまで全くこのような感覚を持っていませんでした。TOEFLでもSVCを乱発していましたが、これはネイティブの感覚にそぐわないのだと気づきました。

 

具体例が豊富で速攻使える

Eメール、指示書などと具体的な業務を念頭に置いた速攻使える文章の実例が載っているのもよいです。

 

まとめ

通読すると、ネイティブが英語で文を作るときの感覚に近づけるような気がします。一度読んだだけではすぐに忘れてしまうので、定期的に読み直すようにしたい本です。

非ネイティブのスピーキング力をつける 瞬間英作文

 受験英語ではよい点を取れても、話すとなると全く無理という人は非常に多いと思います。私もそうでした。今でも英語を使わない期間が少しあると、瞬間的に英語が浮かばなくなってしまい、話そうとしても言葉がつかえてしまいます。

 

スピーキングは、思考を瞬間的に英語に置き換える反射力が試される頭のスポーツだと思います。そうすると、カンを養うことと、英文を思いつく瞬発力に関する頭の筋肉を鍛えることが必須です。そのためには一にも二にも瞬間英作文が役に立ちます。私は、瞬間英作文に出会ってから、初めてスピーキングに対する恐怖心が無くなりました。

瞬間英作文とは、英語の文をたくさん覚えることです。

私たちは喋るとき、ゼロから文を生み出すのではなく、頭の中に蓄積されたフレーズを利用しています。つまり、たくさんのフレーズを覚えれば、より自由に表現できるようになるのです。

例えば、

I made lunch for her.

というSVO文を覚えたとします。Oを変えれば色々なものを「作った・調理した」ことが表現できます。

 

I made dinner for her.

I made a cup of coffee for her.

 

for~を変えれば、「誰のために」を表現できます。

I made dinner for my father.

I made dinner for my father-in-law.

 

ポイントは、とても簡単な文章から始めることです。はじめは、中学一年生レベルの文からスタートします。

 

上で例に挙げたI made lunch for her.も、中学レベルの簡単な文です。英語を見れば日本語にすることは簡単でしょう。しかし、「私は彼女に昼食を作ってあげた。」を英語に訳せと言われたら、瞬時にできないのではないでしょうか。

このように、英語の文法力が高い人でも、スピーキングでは初めは能力相応の力は出せないものです。瞬間英作文では、日本語「私は彼女に昼食を作ってあげた」を見て、瞬時に英語に置き換えます。初めはできませんから、日本語を見たらすぐに英語を読みます。大事なのは、英文を深く理解しながら記憶することです。英文の意味を心の中で反芻しながら暗唱し、十分に口になじませます。数回読んだら、次の文に行きます。

 

瞬間英作文を始めるなら、一番有名なこの本からススタートするのがよいでしょう。

 

作者のウェブサイトでは、瞬間英作文のやり方を丁寧に解説しています。

英語上達完全マップ●瞬間英作文